2009年02月04日

大きな計画はやめたほうがよい

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(243)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(35)
--Parerga und Paralipomena--

--生活の知恵のためのアフォリズム--
--第五章 さまざまな教訓と原則について--
--A 一般的なこと--

<真にすぐれた会合は必ずや極めて小さい>
「社交界に出現するのは、たんに強制、苦痛、それに
退屈である。なぜなら、客が大ぜい来るところには
無頼漢も大ぜいいる。彼らが胸に勲章をすべて飾り
たてていたとしても、事情は同じだ。真にすぐれた
会合は、どこでも必ずやきわめて小さいものである。」

<大きな計画はやめたほうがよい>
「人はおのれの生活の幸福を、これに対する要求を
いくつも掲げることによって、広い基盤の上に据え
ようとするのはよしたほうがよい。
・・・
われわれの幸福という建物は、広い基盤の上に立って
いれば最も安全という他の全ての事物とちょうど逆の
関係にある。」
人生はそれほど長くない。もし全てが奇跡的に成就し
たとしても、それはすでに自分の意にそわないだろう。
自分だけでなく、時代の趣味も変わり、新しい世代も
出てくる。

「どうしておまえは、あまりにも弱い精神を永遠の
計画によって疲れさせるのだ?」
(ホラティウス)

「わたしは学ぶことのほか、幸福を感じない。」
(ペトラルカ)


panse280
posted at 21:12

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