2009年01月25日

俗物の特徴

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(233)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(25)
--Parerga und Paralipomena--

--生活の知恵のためのアフォリズム--
--第二章 人にそなわるものについて--

<俗物の特徴>
「ペリシテ人(俗物)とはなんらの精神的欲求を
持たない人である。・・・
ペリシテ人にとって現実の楽しみは感覚的楽しみだけで
ある。・・・
ペリシテ人には動物のそれを思わせるような鈍重かつ
無味乾燥なまじめさがある。・・・
ペリシテ人の楽しみは、その人が冨、位階、影響力、
権力などの点で他の人をしのぎ、そのために他の人から
敬われることにある。あるいはその人が少なくとも、
冨、権力などを備えた人々と交際し、こうした人々の
栄光の反映のなかで愉快な気持ち(スノッブ)になる
ことにある。・・・
ペリシテ人が他人に求めることの中で最も少ないものは、
なんらかの点で卓越した精神的能力である。こうした
精神的能力の持ち主に遭遇した場合には、むしろペリ
シテ人の反感をかきたてるばかりか、憎しみの気持すら
起こさせるであろう。なぜなら、その場合ペリシテ人は
いまわしい劣等感情におそわれ、さらに鈍いひそかな
嫉妬心を感ずるからである。・・・
ペリシテ人にしてみれば、精神的特性を基準にして尊敬
したり評価したりするのは、思いもよらないことだ。」

panse280
posted at 22:29

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