2009年01月16日

最高の楽しみを味わえない人々

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(225)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(17)
--Parerga und Paralipomena--

--生活の知恵のためのアフォリズム--
--第一章 基礎になるまえがき--

<最高の楽しみを味わえない人々>
「全く、大勢の人々が、まるで蟻(アリ)のように
熱心に朝から晩まで、手持ちの冨を増大させるべく
休みなく活動しているありさまはよく見受けられる。
おのれがかかえる手段のせまい範囲を超えて物を
見ることの出来ない彼らの精神は空虚であり、他の
事物全てについて無感動である。
最高の楽しみである精神の楽しみなどは彼らには
通用しない。彼らは、あまり長続きするものではなく
、それでいて金ばかりかかるはかない感覚的な楽しみ
に打ち込み、これによっていたずらに精神的楽しみの
代用にしようとしているのだ。
・・・
彼らは同種の人々が形づくる社交へと駆り立てられる。
なぜなら、同種の人間は互いに寄り添うということが
あるからである。
・・・
こうしたどうしようもない浪費の源は、精神の貧しさ、
むなしさから起こる退屈にほかならない。」

panse280
posted at 21:51

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