2009年01月12日

不幸の利益について

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(221)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(13)
--Parerga und Paralipomena--

--生活の知恵のためのアフォリズム--

<序言>
本書では私の本来の哲学が教えているような高度な
形而上学的・倫理学的立場に立とうとは思わない。
したがって本書は、いわば一種の妥協の産物である。
解釈は世の中並の経験に基づく立場にたち、これに
よって生ずる誤りもそのまま残している。

<不幸の利益について>
「本書で私が述べようとすることは完全なものを
求めているのではない。
・・・
この人生論と似たような考えでつくられた本として
、きわめて読みごたえのあるカルダヌスの
「不幸の利益について」があることが思いおこされる。
この本は本書が述べることをより完全なものとするに
役立つだろう。」

注:カルダヌス(ジロラーモ・カルダーノ1501-1576)

参考:「わが人生の書(カルダーノ)」(現代教養文庫)

ジェロラモ・カルダーノ(Girolamo Cardano, Gerolamo)
一般に数学者として知られている。
父親はレオナルド・ダ・ヴィンチの友人で弁護士。
本業は医者、占星術師、賭博師、哲学者。
発疹チフスの発見者でもある。
自在継手の考案者、カルダンジョイントと呼ばれる。
1545年に「偉大なる術」で三次方程式の根の公式、四次
方程式の解法を示した。
三次方程式の解を示す際に世界ではじめて虚数の概念を
導入したのはカルダーノである。
1560年代に「さいころあそびについて」を著し、効率的
なイカサマの方法として、はじめて系統的に確率論につ
いて触れている。
「ギャンブラーにとっては、全くギャンブルをしないこ
とが最大の利益となる。」という言葉も残している。

panse280
posted at 19:45

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