2009年01月09日

幽霊現象と私の哲学

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(218)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(10)
--Parerga und Paralipomena--

--視霊とこれに関連するものについての研究--

<幽霊現象と私の哲学>
「自然においては意志こそ唯一の実在性をもち
全能であるとする私の哲学が、魔術を少なくとも
思考できるものとし、またもし魔術が現にあるな
らば、これを理解できるものとして示すことが
出来るばかりではなく、私の哲学が客観の世界を
はっきりと観念性に引き渡すことによって、幻覚
や幽霊現象についても一層正しい見解への道を
開くものと、私は希望している。」

「透視は、空間、時間ならびに因果律の観念性に
ついてのカントの教えを確認するものである一方、
魔術は全ての事物の核心としての意志の唯一の
実在性についての私の教えを保証する。またこれ
によって再び、魔術は実用形而上学であるという
フランシスコ・ベーコンの発言の正しさが確かめ
られる。」

panse280
posted at 20:15

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