2009年01月08日

プロテスタントの幽霊について

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(217)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(9)
--Parerga und Paralipomena--

--視霊とこれに関連するものについての研究--

<プロテスタントの幽霊について>
「プロテスタントの教会信仰によれば、霊は出現
できない。なぜならば霊は、暫時地上の生活を送って
いる間にいただいた信仰あるいは不信仰に従って、
それぞれ永遠の喜びにわく天国か、それとも永遠の
苦悩をかかえる地獄に、死後ただちに送られるため、
天国からも地獄からも地上のわれわれのところに
やって来ることができないからである。
したがって、プロテスタントの信仰によれば、全て
この種の現象は悪魔あるいは天使のなせるわざで
あって、人間の霊とは関係がない。
・・・
魔女の裁判がカトリックの間でよりもプロテスタント
の間で一層頻繁に行われたことと関連があるだろう。」

panse280
posted at 21:07

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