2008年12月29日

睡眠と催眠術

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(212)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(4)
--Parerga und Paralipomena--

--視霊とこれに関連するものについての研究--

<睡眠と催眠術>
「催眠術によって生じた眠りは自然の眠りを深めたもの
である。いうなれば自然の眠りよりも高度の潜勢力を
持ち、比較にならないほど深い。
・・・
催眠術が多くの病気になぜ直接治癒力のある効果を示す
かというと、それは自然な眠りのあらゆる面での治癒力
を向上させるからである。眠りは真の偉大なる治療で
ある。
・・・
睡眠の本質は頭脳組織を無活動にすることにある。
また睡眠による治癒力発生の根拠は、動物的ないとなみ
が睡眠中、なんらの生命力をも使用・消費せず、ひたすら
有機的な生にむけられるからである。」

注:「有機的な生」とは「自然の治癒力」のこと。

panse280
posted at 21:31

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字