2008年12月27日

視霊とこれに関連するものについての研究

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(210)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(2)
--Parerga und Paralipomena--

--視霊とこれに関連するものについての研究--

「われわれの外界についての直観はたんに感覚的な
ばかりではなく、主として知的である。」

<夢>
「空想が生み出すものは、夢がわれわれに与えてくれる
手でとらえることのできるような、はっきりした現実と
はほど遠い。夢の中でのわれわれの表現能力は、われわ
れの想像力をはるかに凌駕する。
・・・
それに、きわめて些細なものであっても夢の動きが全く
予期できないことも、夢には客観性と現実性があること
のはっきりした印を与えている。」

「夢の像はある意味では知覚である」
(「夢と覚醒について」アリストテレス)

「夢は狂気と否定できない類似点をもつ。夢見る意識と
覚醒した意識とのおもな違いは、夢見る意識には記憶が
欠けていること、あるいはむしろ首尾一貫した思慮深い
追憶が欠けていることである。
・・・
夢は短期の狂気、そして狂気は長期の夢と名づけられよう。」

panse280
posted at 08:53

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