2008年12月23日

真の哲学者は質素である

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(10)」(206)
--「余録と補遺:哲学小品集 第一巻」--(16)
--Parerga und Paralipomena--

<哲学はパンを得るには適さない>
・プラトンが「プロタゴラス」の冒頭で、彼らの
行動や成功を無類のおかしみをこめて描いている。

<哲学者はその存命中に知られるのは稀である>
・アリストテレスは死後、二百年たって名声を得た。
・エピクロスはアテナイで死に至るまで全く知られず
に過ごした。(「道徳書簡」セネカ)
・ブルーノとスピノザは死後、二百年後に認められた。
・カントは六十歳を過ぎて著名になった。

<ヘーゲルが評価される理由>
「何故というに、馬鹿な奴ほど不可解な言葉に
覆われたものを賛美し愛好するのであるから。」
(「宇宙論」一巻、ルクレティウス)

<真の哲学者は質素である>
「食う煩いのある者は何もなしえぬ。真の哲学者は
その性質上自足せる存在であって、独立して生きる
ために多くのものを要しない。」
(「グリスタン」サーディー(ペルシャの思想家))

panse280
posted at 19:56

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字