2008年12月14日

アリストテレス

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(10)」(198)
--「余録と補遺:哲学小品集 第一巻」--(8)
--Parerga und Paralipomena--

<アリストテレス BC-384-BC-322 >
「アリストテレスの基本的性格としては深遠な思索
には欠けるとしても、最高度の俊敏さ、これに伴う
周到さ、観察の才、多面性があげられよう。彼の
世界観は明敏な頭脳で作り上げられてはいるけれども
平板である。
・・・
アリストテレスにおける深い思索の欠如はむろん
形而上学において最も現われる。・・・
したがって彼は形而上学において最も人を失望させる。
・・・
プラトンにたいしては、・・・最も敵意をみせている。
・・・
彼はいたるところで問題を探し出すけれども、しかし
わずかにこれに触れるのみで解決せず、また根本的に
論ずることもなくすぐ別の方面へ移ってしまう。
・・・
これは彼の精神の弱い側面、軽躁さである。
・・・
以上のごとく見てくると、アリストテレスのこれらの
著作が明らかにスコラ哲学の源泉とさえ認められるこ
と、それどころかスコラ哲学の揚げ足取りの冗漫な
方法がすでにここにみられるということは大いに注目
すべきである。」

アリストテレスがわれわれに失望と怒りを覚えさせる
のは先人(例えばピュタゴラス学派)の正しい見解を
適切に評価できないで、誤った俗論にくみしたこと
である。アリストテレスはプラトンのイデアを最後ま
で理解できなかった。

(哲学史のための断章)

panse280
posted at 18:44

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