2008年11月26日

人間の洞察力のあらゆる業績のうちで最大のもの

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(9)」(182)
--「倫理学の二つの根本問題」--(7)
--学士院懸賞論文1840--道徳の基礎について--


<人間の洞察力のあらゆる業績のうちで最大のもの>
「自由と必然とを両立させるこのカントの説を、私は、
人間の洞察力のあらゆる業績のうちで最大のものだと
思う。」

「自由は、経験的性格ではなく、叡智的性格にのみ属する。
一定の人間の「行為」は、外からは動機によって、内から
は性格によって必然的に規定されている。」


現象にすぎない個人と、その現象の根底にある「物自体」
(ショーペンハウアーの意志)とを区別したことが
カントの最大の功績である。「物自体」は空間と時間の
外にあって根拠律に無関係に存在する。

「自由は、「本質」にある。これに反して、「行為」
は、必然性に属する。」

(第十節カントの叡智的および経験的性格論ー自由の理論)

panse280
posted at 20:07

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