2008年11月21日

倫理学の二つの根本問題

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(9)」(177)
--「倫理学の二つの根本問題」--(2)
--二つの学士院懸賞論文--


「ここに収録された二つの論文は、相互に補足しな
がら倫理学の根本真理の一体系を形成している。
・・・
本書は、概要的には「意志と表象としての世界」の
第四巻に出てくる二つの学説を細目にわたって詳述し
たものとなっている。
・・・
将来のいつか、私の著作が人々に読まれるという時代
が訪れるなら、私の哲学とはいわば百の市門をもつ
テーベの都であることが明らかになるであろう。
いずれの方角からも入城が可能であり、どの門を通って
もまっすぐに中心点にまで到達することができるのである。」

目次
意志の自由について

第一章 概念規定
第二章 自己意識に現れる意志
第三章 他の事物への意識に現われる意志
第四章 先覚者たち
第五章 結論と高次の見解
追記  第一章への補遺

道徳の基礎について

第一部 序論
第一節 問題について
第二節 一般的回顧

第二部 カントが倫理学にあたえた基礎の批判
第三節 概観
第四節 カント倫理学の命令的形式について
第五節 とくに自分自身にたいする義務の仮定について
第六節 カント倫理学の基礎について
第七節 カント倫理学の最高の基本命題
第八節 カント倫理学の最高の基本命題の派生的諸形式
第九節 カントの良心論
第十節 カントの叡智的および経験的性格論--自由の理論
第十一節 カント倫理学の誤謬の拡大鏡としてのフィヒテ倫理学

第三部 倫理学の基礎づけ
第十二節 忠告
第十三節 懐疑的見解
第十四節 反道徳的衝動
第十五節 道徳的価値をもつ行為の標識
第十六節 唯一の真正な道徳的衝動の確定と証明
第十七節 公正の徳
第十八節 人間愛の徳
第十九節 すでに説明した道徳の基礎の確認
第二十節 性格の倫理的相違

第四部 倫理的原現象の形而上学的解釈
第二十一節 この付録を加える理由
第二十二節 形而上学的基礎

デンマーク王立科学院の判定

panse280
posted at 20:53

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