2008年10月25日

勇者だって恋いの嘆きは許される

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(7)」(150)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第四巻補足--(20)


<勇者だって恋いの嘆きは許される>
「勇者たるものはおよそ嘆くことを恥じとするが、恋い
の嘆きだけは恥としない。それは、ここで愁訴している
のは彼ではなくて、種属だからである。」

愁訴(しゅうそ):苦しみや悲しみを嘆き訴えること。(広辞苑)

「種属の利害は、単なる個人の利害がどれほど重要で
あってもこれら全ての利害に比べて無限に勝っている
からである。」


<種属の利害・・・姦通>
「良心を守るということが恋愛に関するほどまれなこと
はなく、ここでは良心は、その他の点では正直で公正な
人々によってすら時には無視され、姦通すらはばかるこ
となく行われることがあるが、それは、恋愛の激情、
すなわち、種属の利害が彼らを捕らえる時である。
それはあたかも、そのさい彼らは、個人の利害によって
はとうてい与えられる事の出来ない高い権能を自覚して
いると信じいるかのようである。それはつまり、彼らが
種属の利害によって行動しているからである。」

(第44章 性愛の形而上学)

panse280
posted at 19:59

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