2008年10月20日

女の選択

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(7)」(145)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第四巻補足--(15)


<女の選択>
「女性は、青年が元来人間の最高の美を示すものである
にもかかわらず、主としてこの年頃よりは、三十歳から
三十五歳までの年齢の男性の方を好むものである。
その理由は、女性を導くのは趣味ではなくて、この年齢
を生殖力の全盛期と見る本能だということである。
一般に女性は、美にたいしては、とくに容貌の美しさに
たいしては注目しない。
・・・・
女性の心をとらえるのは主として男性の力であり、この
力から生まれる勇気である。というのは、この力と勇気
が、強壮な子供と、それと同時に子供の勇敢な保護者を
約束するからである。
男性にどういう肉体上の欠点があっても、また典型から
それた点があっても、女性自身がこれらの点で欠点がなく、
というよりむしろ反対に人並み以上であれば、そのこと
によって女性は、子供に関するかぎり生殖によってこれ
らの欠点を解消することができる。ただ男性側の性質で
、男性に固有の、したがって母親が子供に授けることの
できないものは別である。
・・・・
女性が醜い男性を愛することはしばしばあるが、男らしく
ない男は決して愛さないのも、このためである。それは、
こういう男性の欠点を女性は相殺することができないか
らである。」

(第44章 性愛の形而上学)

panse280
posted at 20:56

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字