2008年10月18日

男は浮気をするものである

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(7)」(143)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第四巻補足--(13)

<男は浮気をするものである>
「一般的な傾向として男性は生来恋愛では気が変わりやすい
が、女性は気が変わらない。

男性の愛情は、想いをとげた瞬間から、いちじるしく減退する。
他の女性ならほとんどどの女性でも、彼がすでにわがものにし
ている女性よりは彼にとって魅力がある。彼は変化を熱望する
からである。

ところが女性の愛情は正にその瞬間から高まる。これは、自
然が種属を維持し、出来るだけこれを増加させることを目指し
ているというこの自然が追求する目的の結果である。

すなわち、男性は一年に百人の子供でも平気で生むことがで
きる、彼にそれと同数の女性を提供すれば。ところが女性は、
いかに多くの男性を与えられても一年に一人の子供しか(双
生児は別であるが)生むことができない。だから男性は常に
他の女性を探し求めるのである。

これに反し女性はほとんどただ一人に執着する。というのは、
自然は女性を動かして、本能的に、反省を伴わずとも未来の
子孫の養育者であり保護者である男性をわが手から失わぬよ
うにさせるからである。

したがって夫婦間の誠実は、男性にとっては努めてなすこと
であり、女性にとっては自然である。それゆえ女性の姦通は、
客観的に、すなわちその結果から見ても、主観的に、すなわ
ち、それが自然に反するという点から見ても、男性の姦通よ
りは、はるかに許しがたい。」

(第44章 性愛の形而上学)

panse280
posted at 20:57

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