2008年10月15日

恋愛対象

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(7)」(140)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第四巻補足--(10)

<恋愛対象>
「恋愛の執着心は、まず第一にそして本質的に健康と力と
美に、したがってまた若さに向けられている。というのは、
意志は真っ先に全ての個性の基礎である人類の種属的性格
を具現することを要求するからである。卑俗な色恋ざたは
それ以上には出ない。」

「二つの個体相互の調和が、完全なものであればあるほど、
彼らの間の熱情は益々強くなる。
・・・
こういう男女が出会う偶然というものが非常にまれである
ように、真に情熱的な恋愛も非常にまれである。しかし
こういう恋愛の可能性は誰のうちにも存在しているので
あって、だからこそ詩人の作品における恋愛の描写が
われわれにも理解されるのである。」

(第44章 性愛の形而上学)

panse280
posted at 20:19

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