2008年10月12日

遺伝

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(7)」(137)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第四巻補足--(7)


<遺伝>
子はその父親から「意志」を、母親から「知性」を授かる。
道徳性や性格、好悪心や心情を父親から、知能の程度や質、
傾向を母親から受け継ぐと想定される。

「卑怯者の父は卑怯者であり、下劣な者の父は下劣である。」
(「シンブリーン」第5幕・シェークスピア)

「クラウディウス家こそ、数世紀にわたりローマで権勢を
誇り、実行力はあったが驕慢(きょうまん)で酷薄な人物
をもっぱら生み出した一門なのである。この一門から
ティベリウスやカリグラが、最後にネロが生まれた。」

ネロの更なる不幸は、理性のない狂女同然のアグリッピナ
を母に持ったことである。この女では、ネロの激情を抑制
するに足る知性を授けることが出来なかったのである。

<父と娘>
「彼女の父親は、彼女がようやく1才になったばかりの頃、
追いはぎと人食いとして火刑に処せられた。ところが、彼女
は全く別の人の手で育てられたにもかかわらず、年をとるに
従い同じように人間の肉が食いたくてたまらなくなり、その
欲望を満たしている現場を押さえられ、生き埋めにされた。」

<自殺癖>
「とくに遺伝しがちなのは、自殺癖である」

(第43章 性質の遺伝性)

panse280
posted at 23:10

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