2008年09月24日

天才は反自然的である

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(6)」(119)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第三巻補足--(12)

<天才は反自然的である>
「天才は反自然的である。もっともそれは、意志に対する
隷従を本来の使命とする知性がこの隷従から解放され、独力
で活動する点に、天才の本領があるかぎりにおいてであるが。
したがって天才とはその使命に背いた知性である。」


<実務の達人は天才の千倍はいる>
「実践に秀でた人物、つまり行為の人は、活発な意志の
ために要する知性を過不足無く完全に欠くるところなく
具えているだけであり、これに対し大衆はこの程度の知性
をすら欠いているのであるが、天才の本領は、いかなる
意志に隷従するにしてもそれに不必要なほどの過度な知性
を現実にそなえているという点にある。
だからこそ、真の制作をなしうる人は、行為の人より千倍
も稀なのである。」

<天才の製作物は金目にならない>
「天才の本質は、自由な、すなわち意志に対する隷従から
解放された知性の働きにあるということから、その結果と
して、天才の製作物は功利的な目的に役立たないというこ
とになる。・・・
利益にならぬということが天才の製作品の性格なのである。」

(第31章 天才について)

panse280
posted at 20:28

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