2008年09月23日

心鬱する時も晴れやかに、心晴れたるときも憂鬱に

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(6)」(118)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第三巻補足--(11)



<ふだんは憂鬱な天才も時としてかの明朗さを示す>
「心鬱する時も晴れやかに、心晴れたるときも憂鬱に。」
(喜劇「イル・カンデライオ」の題名)

「憂鬱が天才につきものであるというのは、生きんとする
意志が、おのれを照らし出す知性が明晰であればあるほど
益々明瞭におのれの状態の惨めさを悟ることにもとづく。」


<インチキ芸術家について>
「(大衆)の行為や思考はすべて個人的である。・・・
失敗が発覚しても、誠意によってすべてが達成される
という希望を捨てない。ところが正にこの誠意が、これ
ら全てのことを不可能にする。それは、彼らの場合この
誠意は結局個人的な目的に帰するからである。
・・・
誠意こそ道徳においては一切である。しかし芸術において
は誠意は無に等しい。
・・・
ほとんど全ての人の場合、彼らの真剣さはもっぱら彼ら
自身の幸福と彼らの家族の幸福にある。
・・・
天才的な個人はしばしばおのれ自身の福祉にために計る
ことが拙劣である。」

(第31章 天才について)

panse280
posted at 14:53

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