2008年09月21日

大衆の表情と天才の表情

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(6)」(116)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第三巻補足--(9)

<天才の眼に見えるもの>
「個々の事物の中に普遍的なものを見ることがまさに
天才の根本的特徴である。
通常の人間は個々の事物の中にただ個々の事物そのもの
を認識するにすぎない。それは、個々の事物が個々の事物
としてのみ現実に属し、現実のみが彼に対して利害関係、
すなわち、彼の意志に対して関係をもっているからである。」


<大衆の表情と天才の表情>
「大衆の面上には凡俗の烙印(らくいん)、すなわち、
通俗の表情が刻印されているが、これは、彼らの認識が
その意欲にきびしく従属しており、両者が堅い鎖で結び
つけられ、またそこから当然生ずる結果であるが、意志
とその目的に関して以外には事物を把握するのが彼らに
は不可能なことが、その面上に看取されるのである。
・・・
これに反し天才の表情は、・・・
意志に対する奉仕からの知性の放免、すなわち解放、
意欲に対する認識の優位がその表情に明らかに読み
とれる、ということである。」

(第31章 天才について)

panse280
posted at 19:32

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