2008年09月17日

芸術作品は何のためにあるのか

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(6)」(113)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第三巻補足--(6)


<芸術作品は何のためにあるのか>
「芸術作品がイデアの把握(まさにこのことが美的享受の本質
にほかならないのである)をきわめて容易にする理由は、芸術
が、本質的ななものを浮き彫りにし非本質的なものを分離する
ことによって、事物をより明瞭に、より個性的に描きだす、と
いう点にのみあるのではなく、それ以上に、事物の本質の純粋
に客観的な把握のために必要な意志の完全な沈黙が、直観され
た客観自身が意志の交渉を受けうる事物の領域にはまったく属
しない(というのは、かかる客観は、現実のものではなくて、
単なる像だからである)ということによって最も確実に達成せ
られるという点にある。」

(第30章、純粋な認識主観について)

panse280
posted at 22:05

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