2008年09月12日
芸術家の悩ましい本質
ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer
「ショウペンハウアー全集(6)」(108)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第三巻補足--(1)
<イデアの学説はプラトンではなくピュタゴラス>
「余談ではあるが、イデアの学説はもとはピュタゴラスから
出たものである。ただし「哲学者学説集成」第1巻・第3章
でプルタルコスの述べていることをあえて疑うならば、別で
あるが。」
<芸術家の悩ましい本質>
知性が意志に対して優位を占めた時、知性は意志の隷属から
脱して、自由無碍の境地に至る。この体験をした者が芸術家
になるわけだが、問題はその境地、つまり意志に対する隷属
からの解放というのが、永続的ではない、ということである。
それは、
「つかのまの憩いのひととき、すなわち、例外的な、いな、
元来はただ瞬間的に生ずる解放にすぎないということである。」
arthur schopenhauer
「ショウペンハウアー全集(6)」(108)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第三巻補足--(1)
<イデアの学説はプラトンではなくピュタゴラス>
「余談ではあるが、イデアの学説はもとはピュタゴラスから
出たものである。ただし「哲学者学説集成」第1巻・第3章
でプルタルコスの述べていることをあえて疑うならば、別で
あるが。」
<芸術家の悩ましい本質>
知性が意志に対して優位を占めた時、知性は意志の隷属から
脱して、自由無碍の境地に至る。この体験をした者が芸術家
になるわけだが、問題はその境地、つまり意志に対する隷属
からの解放というのが、永続的ではない、ということである。
それは、
「つかのまの憩いのひととき、すなわち、例外的な、いな、
元来はただ瞬間的に生ずる解放にすぎないということである。」