2008年09月05日

性格(意志)は変わらない

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(6)」(101)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第二巻補足--(6)

<性格(意志)は変わらない>
「骨相学者のガルは、彼のまだ知らない人と交際せざる
を得なかった時に、この人をしてその子供時代と子供時
代のいたずらを物語らせ、出来るだけそのことからその
人の性格の特徴をうかがい知ろうとしたという。
それは、その人がいまでもなお同じ人であるにちがいない
からである。」

「「ずっと昔、私は悪漢であった。しかし今では誠実な、
高潔な心を持った者である」などと言う者がいたら、われ
われはそのような人を信じないであろうし、その人を笑い
とばすであろう。」

<眼光は変わらない>
われわれの身体は全て変化する。しかし、
「眼光だけは別である。だからわれわれは目つきによって、
何年経ってもある人をなおそれと認めるのである。
・・・
(人格の同一性は)同一の意志とその不変の性格に基づいて
いるのである。それこそがまた、眼光を不変ならしめるもの
でもある。」

panse280
posted at 22:06

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