2008年08月19日

自分の意見を持たない平凡な頭脳

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(5)」(84)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第一巻補足--(5)

<学識は甲冑に似ている>
「われわれの読んだものは思考するための素材を与える
限りにおいてのみ、われわれの洞察と本来的知とを増す
のである。それゆえすでにヘラクレイトスが「知識の多い
は悟りを教えず」と言っている。しかし私には、学識は
重い甲冑と似ているように思われる。
重い甲冑は勿論、強い人間を完全に無敵なものとするが、
それに反して弱い人間には重荷となって、彼は完全にその
重荷につぶされてしまう。」


<自分の意見を持たない平凡な頭脳>
「誤った推理はめったにないが、誤った判断は常に日常
茶飯事である。・・・
平凡な頭脳はきわめて取るに足らない事柄においてさえ
自分自身の判断に対する信頼の欠如を示す。それは経験
にもとづいて、自分の判断が信頼に値しないということを
知っているからにほかならない。
・・・
彼らはすべて借りものの意見以外の何ものも持たず、その
意見を貪るようにひったくって、それを自分の手に入れ、
それからそれを自分のもののように言いふらし、そうして
これを誇らしげに見せびらかすのである。」
(第七章)

panse280
posted at 20:06

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