2008年08月13日

「判断力批判」>--美について--

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(4)」(78)
--「カント哲学の批判」--(6)
(「意志と表象としての世界」付録)

<「判断力批判」>--美について--
「感嘆せざるをえないのは、カントが、芸術には
おそらくいつまでも大の門外漢のままであり、どう
見ても美しいものに対する感受性にはとぼしく、
それどころか、重要な芸術作品に触れる機会に恵ま
れることは十中八九まずなかったように思われるし、
同じ世紀と国民との中で、たった一人彼と比肩しうる
ゲーテという巨大な兄弟についてすら、全く知るとこ
ろがなかったように見えるのに、カントが芸術と美し
いものとの哲学的な考察に関して、偉大で永続する
功績を勝ち取ることが出来たということである。」

「彼はつねに他の人々の言い表したものから出発する
だけである。つまり美しいものについての判断から
出発するだけであり、美しいものそのものからは
出発しないのである。それゆえ、彼はまるで美しいもの
をまるっきり伝え聞きによってしか知っておらず、
じかに知ってはいないかのようである。
きわめて賢い盲人であるなら、彼が諸々の色について
耳にする正確な言い表しに基づいて、色に関する理論
を組み立てることもできるであろう。
美しいものに関するカントの哲学説はほとんどただ
そういう事情のもとで考察するだけでよいのである。」

<崇高の理論は秀逸!>
「判断力批判」の中で、崇高に関する理論こそ
最も優秀な部分である。

panse280
posted at 20:53

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字