2008年07月25日

美術鑑賞--意欲からの離脱--浄福な瞬間

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(3)」(60)
--「意志と表象としての世界」--

<第四巻 意志としての世界の第二考察>
--自己認識に達した場合、生への意志の肯定と否定--

<美術鑑賞--意欲からの離脱--浄福な瞬間>
「美しいものに対する美観的な喜びの大部分は、
われわれが純粋な観照の状態に入り込み、その瞬間
にはすべての意欲すなわち全ての願いや心配から
免れ、いわばおのれ自身を振り切っており、もはや
われわれは絶え間のない意欲のために認識する個体
ではなく、つまり個別的な事物の相関者として諸々の
客観が動機となっているような認識する個体ではなく、
意志の混じらない永遠なる認識作用の主観でありイデ
アの相関者なのである。
そこでわれわれは、われわれが恐るべき意志の切迫
から解き放たれ、いわば重苦しい大地のエーテルか
ら浮かびあがるこうした瞬間は、われわれが知って
いるなかで最も浄福な瞬間であると知るのである。」
(第六十八節)

panse280
posted at 22:31

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