2008年06月23日

美しい、と呼ぶときの心模様

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(3)」(29)
--「意志と表象としての世界」--

<第三巻 表象としての世界の第二考察>
--根拠律に依存しない表象、プラトンのイデア、芸術の客観--

<美しい、と呼ぶときの心模様>
「われわれはある対象を美しいと呼ぶ。これによって
われわれはそれが美的な観察の客観であることを表明
する。それは次の二つのことを含む。つまり、一方で
は、その対象を眺めることによってわれわれが客観的
になるということである。言いかえるとそれを観察す
るわれわれは、もはやおのれを個体として意識するの
ではなく、認識作用の純粋で意志をもたない主観とし
て意識するということである。また他方では、われわ
れは対象のうちに個別的な事物を認識するのではなく、
イデアを認識するということである。
イデアを認識することが起こりうるのは、対象に対す
るわれわれの観察が根拠律にゆだねられておらず、対
象がその対象の外のなんらかのものに対して持つ関係
(この関係は結局のところつねにわれわれの意欲に対
する諸関係と連関している)を追求せず、客観そのも
のに依拠しているかぎりにおいてのことにすぎない。」
(第四十一節)

<もっと美しいもの、とは>
「あるものが他のものよりも美しいのは、それが上述
の純粋に客観的な観察を容易にし、これを迎入れ、そ
れどころかいわばこれを強いるからである。この場合、
われわれはそれを非常に美しいとよぶ。」
(第四十一節)

panse280
posted at 20:01

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