2008年05月30日

人類への贈り物

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(2)」(5)
--「意志と表象としての世界」--

<第一巻 表象としての世界の第一考察>

<ウパニシャッド>
「これは(原典はべつとして)世の中で最も読み甲斐の
ある、最も品性を高める読みものである。それはわが生
の慰めであり、またわが死の慰めとなるであろう。」
(ショウペンハウアー)

注:ウパニシャッド:近坐:師の近くに坐る、という意味。
(ウパニシャッドの基本的性格:中村元)

<第一版への序文より 1818.8>
「この本によって伝えられるのはたった一つの思想である。
それにもかかわらず、いくら苦労しても、それを伝えるのに
この本の全体より短い道は見つけられなかった。」
--読者への要求事項--
1 この本は二回読まなければ理解できない。
2 序論「根拠律の四つの根について。ひとつの哲学的論述」
  を先に読むこと。
3 カント哲学を熟知していること。
4 出来れば、プラトン、ウパニシャッドに通じていること。

ショウペンハウアーは言う、これらの要求を果たさずして
読んでも、なんの役にも立たないからそういう人は読まない
方がいい、と。

<第二版への序文より 1844.2>
「この作品は、同じ時代の人びとにでも同じ国の人びとに
でもなく、人類そのものに手渡される。」

この本は大多数の人間を相手にしない。
「大多数の人間は、その本性にしたがって、物質的な目的の
ほかにはなにも目的をたてる能力もないし、それどころか、
理解する能力もないからである。」

「わたしの著作の額には、誠実と率直という極印がいとも
はっきりと押されている・・・
真理のほかになにものも求めないような者を除いては、
わたしから利益をこうむりはしない。」

<第三版への序文より 1859.9>
「わが生涯の終わりにわが影響の始まりを見て満足を覚える。」


panse280
posted at 20:54

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字