2008年05月26日

ショウペンハウアー全集

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集」(1)

「ショーペンハウアーの価値。というのは、彼は、素朴な
普遍的な真理を、記憶の中に呼び起こすからである。」
(ニーチェ)
「ニイチェのショーペンハウエルに対する関係は、新約全
書の旧約全書に対するやうなものである。」
(萩原朔太郎)
「姉崎正治が『意志と現識としての世界』を翻訳刊行した
ときは、鴎外も花袋も泡鳴も、清沢満之も西田幾多郎も鈴
木大拙もショーペンハウアーに熱中したものだった。
 トーマス・マンを読みたいなら、ショーペンハウアーも
読んだほうがいい。芥川龍之介や太宰治に何かを感じたこ
とがあるのなら、その奥にショーペンハウアーがいること
を覗いてみたほうがいい。ヴィトゲンシュタインも、実は
ショーペンハウアーなのである。
(松岡正剛「千夜千冊・意志と表象としての世界)」


<図書案内>
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<ショーペンハウアー全集>(白水社)
1 根拠律の四つの根について・視覚と色彩について/
2 意志と表象としての世界・正編1/
3 意志と表象としての世界・正編2/
4 意志と表象としての世界・正編3/
5 意志と表象としての世界・続編1/
6 意志と表象としての世界・続編2/
7 意志と表象としての世界・続編3/
8 自然における意志について/
9 倫理学の二つの根本問題/
10 哲学小品集1/
11 哲学小品集2/
12 哲学小品集3/
13 哲学小品集4/
14 哲学小品集5/
別巻 生涯と思想
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<ショーペンハウアー書籍目録>
「ショウペンハウアー全集14巻、別巻生涯と思想」(白水社)
「世界の名著 (45) ショーペンハウアー 」
西尾 幹二訳(中公バックス)
「 意志と表象としての世界」
西尾幹二訳 (中公クラシックス)
「存在と苦悩」
金森誠也訳(白水社)
「孤独と人生」
金森誠也訳(白水社)
「随感録」
秋山英夫訳(白水社)
「心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉」
金森誠也訳(PHP研究所)

文庫本------------------------
「幸福について -人生論」
橋本文夫訳 (新潮文庫)
第一章 人間の三つの根本規定
第二章 人のあり方について
第三章 人の有するものについて
第四章 人の与える印象について
第五章 訓話と金言
第六章 年齢の差異について

「知性について -他四篇」
細谷貞雄訳(岩波文庫)
・哲学とその方法について
・論理学と弁証法の余論
・知性について
・物自体と現象との対立についての二三の考察
・汎神論について

「読書について -他二篇」
斎藤忍随訳(岩波文庫)
・思索」
・著作と文体
・読書について

「自殺について -他四篇」
斎藤信治訳(岩波文庫)
・我々の真実の本質は死によって破壊せられえ
ないものであるという教説によせて
・現存在の虚無性に関する教説によせる補遺
・世界の苦悩に関する教説によせる補遺
・自殺について
・生きんとする意志の肯定と否定に関する
教説によせる補遺

「女について」(絶版)
石井正、石井立訳(角川文庫)
・女について
・教育について
・人相鑑定術によせて
・噪音と雑音について
・譬喩 寓話 作り噺
・倫理について その1その2

「自殺について」(絶版)
石井立訳(角川文庫)
第一部
・死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされる
ものではないという説
・生の空しさに関する説
・この世の悩みに関する説
・自殺について
・生きようとする意志の肯定と否定とに関する説
第二部
・死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされる
ものではないという説によせて
・生の空しさに関する説によせる補遺
・この世の悩みに関する説によせる補遺
・自殺について
・生きようとする意志の肯定と否定とに
関する説によせる補遺

注:一部は「ノイエ・パラリポメナ」
二部は「パレルガ・ウント・パラリポメナ」より

「哲学入門」(絶版)
石井正訳(角川文庫)
第一章 哲学とその方法
・形而上学の領分・個と普遍・疑問と精神の空しさ
・詩人と哲学者・省察と対話・討論と観察
・哲学者の天分・偉大な思想はハートから生まれて
くる・合理主義と啓示主義・懐疑論の意味・
理性への信頼・物の見方・形而上学について
・寛容について・真理と邪説・先入観の過誤
・先人の遺産と自分の眼・世界は目的か手段か・
自己と世界・哲学の序説

第二章 論理学と弁証法
・普遍と特殊・分析と綜合・一つの命題と二つの
命題・各種の証明法・討論の方法

第三章 知性一般および知性をめぐる
さまざまな考察
・わたしに一つの立脚点を与えよ・世界は客体である
・時間について・空間について・もう一つの世界・
知性と光・認識と主体・知性と意志・自然と真理・
AとBとの会話・新鮮な眼・なんびともすべての時に
おいては賢ならず・記憶について・進むか戻るか・
思想の生まれるには・知性の狭さと哲学の皆無・
思考は無意識のうちに生ずる・一日はまた異なった
ことを教える・証明のあべこべー二つの場合・
新しい見解と通念・書籍の思想と真実・知識欲と
好奇心・記憶と選択・悟性について・判断力と思考力
・認識の主観性と客観性・生と認識・動物的認識と
人間的認識・天才と凡人・知性的生活・根本的見解
の一致と天才の反抗・天才とは何か・天才の独創・
天才と学者・天才と大衆・天才の偉大さと弱点・
偶像崇拝・天才を駆り立てるもの

第四章 物自体と現象との相反について
の若干の考察
・物自体・現象と物自体・物理学的説明と形而上学的
説明・理解と表象・物自体の認識・自然と根拠律・
物自体と意志・暗闇の嘆き

第五章 汎神論によせる若干のことば
有神論と汎神論・神とはなにか

注:本書は「パレルガ・ウント・パラリポメナ」
第二巻の第一章から第五章までの内容

「哲学入門」(絶版)
斉藤信治訳(旺文社文庫)
序説 哲学の勉強について
本論「意志と表象としての世界」

第一巻 表象としての世界
--その第一の見方--
・世界はわが表象
・主観と客観
・主観と物質との対話
・直観の形式
・物質と因果
・唯物論について
・理性と概念
・実践理性について

第二巻 意志としての世界
--その第一の見方--
・意志と肉体
・意志こそ物自体
・意志と自然
・物自体と現象
・意志には目的なし

第三巻 表象としての世界
--その第二の見方--
・プラトンとカント
・イデアの直観としての芸術
・美と崇高
・天才とイデア
・芸術の頂点としての音楽

第四巻 意志としての世界
--その第二の見方--
・意志と生死
・恋愛の形而上学
・人生の苦悩
・正義について
・泣くということ
・意志の否定
・自殺について
・意志の自由
・解脱と無


「自然について」(絶版)
石井正訳(角川文庫)
「芸術について」(絶版)
石井正訳(角川文庫)
「みずから考えること」(絶版)
石井正訳(角川文庫)


panse280
posted at 20:02

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この記事へのコメント

1. Posted by カーステン ソルハイム   2011年09月21日 17:10
5 はじめまして、
学生時代にショウペンハウエルにハマってしまい、社会人になってから日本のショウペンハウアー協会にも入らせて頂きました。しかし、学者特有の(哲学愛好ではなく)、職業としての哲学科の先生がほとんどで違和感があり、脱会しました。
>「ニイチェのショーペンハウエルに対する関係は、新約全
書の旧約全書に対するやうなものである。」

そうですね、ニーチェと音楽のワグナーには共通点があり、ショウペンハウエルと音楽家ではモーツアルトだと思います。

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