よき人に近づけ
道元1200-1253
dougen
「正法眼蔵随聞記」(7)
(水野弥穂子訳)
<学道の人、自解(じげ)を執する事なかれ>
「仏道を学ぶ人は、自分の見解を固執してはなら
ない。」
<学道第一の用心は先ず我見を離るべし>
「仏道を学ぶ者の第一の心がけは、まず我見を
離れることである。我見を離れるというのは、
この身に執着してはならないということである。」
<よき人に近づけ>
古人は云った、霧の中を歩けば知らないうちに
衣が湿る、と。よき人に近づけば、知らない
うちによき人になるなり。