坐禅儀(ざぜんぎ)
道元1200-1253
dougen
(5)「正法眼蔵」(77)
<坐禅儀(ざぜんぎ)>
道元44歳
「参禅は坐禅なり。坐禅は静処よろし。」
世縁を捨て、万事を投げ捨て、善きも悪きことも
思わず、仏になろうとも思わず、坐ることも思わず、
時間を大切に、坐禅を好み勤めるがよい。
「目は開すべし、不張不微なるべし」
姿勢は正しくピタリと座り、目は見張らず、細めず
に開け、口をあけて大きく一息する。
「坐禅は習禅にはあらず、大安楽の法門なり」
兀兀(ごつごつ)と坐定し、不思量を思量す。
注:兀兀:つとめて休まぬさま