2008年01月11日

山水経(さんすい)

道元1200-1253
dougen

(2)「正法眼蔵」(13)

<山水経(さんすい)>
道元40歳
「おほよそ山は国界に属せりといへども、山を愛する
人に属するなり。山かならず主を愛するとき、聖賢高徳
やまにいるなり。聖賢やまにすむとき、やまこれに属す
るがゆえに、樹石鬱茂なり、禽獣霊秀なり。これ聖賢の
徳をかうぶらしむるゆえなり。」


(増谷文雄訳)
「おおよそ山は国々に属しているけれども、まことは
山を愛する人に属するものである。山はかならず主を
求める。その時、高徳の賢人・聖者が山に入るのである。
賢人・聖者が山に住むときには、山はその人に属する
から、樹も石もさかえ、鳥も獣もうるわしい。
それは聖賢の徳を蒙(こうむ)るからなのである。」

panse280
posted at 22:08

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