2007年12月17日

吉本隆明の「文章修業の方法論」

吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto

「食を語る」(1)

<文章修業の方法論>
「才能の問題でいえば、文学の便利なところは、
誰でも十年書いていれば一人前になります。
それは才能は関係なく、一般論として言えること
だと思うんです。
書けても書かなくても毎日のように机の前に
原稿用紙置いて座って、今日はなにか書くこと
あるかなって、なんでもいいんですけど、
ただ机の前に座って、筆さえとれば書けるって
いう準備だけはちゃんとして、だけど今日は
全然浮かばねえとか、浮かぶ日は徹夜してでも
書く、そういうことはどっちでもいいんですけど、
要するにとにかく何分間であろうと何時間であろ
うと毎日机の前に座って準備している。
それを毎日やれば、十年で完全に間違いなく
百パーセント、一丁前の作家になりますよ。」

逆にいうと、三年から五年間手を動かさなかった
だめっていうことになります。

「だから、手を動かして、手で考えるっていうこ
とに慣れるためには、極端に言えば毎日、書く
場所には毎日向かっているということにすると、
手を動かせばだいたい考えが出てくるっていう
ふうに、手と感覚がつながるようになります。
それ以外の方法はない。
・・・
少なくとも文学だったら二十歳から始めようが
五十歳から始めようが同じ、大丈夫です。」

吉本隆明「食」を語る (朝日文庫 よ 13-1)


panse280
posted at 17:53

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