2007年11月05日

昭和の悲劇

渡部昇一
shoichi watanabe 1930-

「かくて昭和史は蘇る」(3)

<昭和の悲劇>
「憲法に首相の規定がないということは、のちの
日本に大変な災いをもたらすことになる。
昭和に入って、軍部がこの明治憲法の”欠陥”に
気付き、政府を無視して暴走しはじめたのである。
彼らは「われわれは天皇に直属するのであって、
政府の指図をうけなくともいいのだ」という理屈
を持ち出したのだ。
これはまったくの暴論であるが、憲法上の規定では、
たしかにそうなっているのである。
そもそも、明治憲法では「陸海軍は天皇に直属する」
と明記されているのに対して、内閣や首相については
、一言も触れていない。
・・・・
日本政府は軍部の意向に逆らうことはできなくなった。
その結果、シナ大陸での戦争は止めどなく拡大し、
挙げ句の果てには、日米開戦に突入することになった
のである。」

「最も致命的だったのは、明治憲法が”不磨(ふま)
の大典”とされたことである。この言葉があるために、
明治憲法はその条文を改正することはほとんど不可能
に近かった。」

注:不磨の大典(ふまのたいてん)とはすり減らない
ほど立派な基本法律という意味のこと。


panse280
posted at 21:30

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