2007年09月25日

派遣のリアル

門倉貴史1971-
takashi kadokura

「派遣のリアル」

<給与の半分を派遣会社が「ピンハネ」>

求人情報の「月収32万円可」の広告を見て
自動車メーカーの工場に応募した46歳元教師
のお話。

実際に働いたら、残業を重ねても月収は多い月
でも20万ぎりぎり。しかも、寮は2DKに2人住まい。

「ちょうどね、寮から工場へ向かう途中に寿司屋が
あるんですよ。そこに晩酌セットという日本酒かビール
がチューハイに、おつまみと刺身と上にぎりがついた
1,990円のセットがあるんです。
働きはじめた頃は月収32万円だと思っていたから、
「月末になったら食おう」と前を通っていた。
ところが、実際は話した通りで。1,990円のセットには
手が出なかった。
・・・
いつの間にか、晩酌セットを食べることが小さな目標
になっていてね。去年の夏かな、やっと実現したんだ。」

補足:
派遣会社のマージン率(ピンハネ率)2005年度
(厚生労働省資料より)
1番が、「ソフトウェア開発」で33.1%
26番が、「放送番組の大道具・小道具」の26.2%
おおざっぱに、賃金が高いほど、ピンハネ率は高く、
全体では、30%前後。

派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書 243)


panse280
posted at 23:26

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