2007年08月21日

カラマーゾフの兄弟

岡潔1901-1978
kiyoshi oka

「春宵十話」(22)


<カラマーゾフの兄弟>
「私は研究が行き詰まるといつも、こんな難問が
自分にできるだろうかと思うが、その中でも特に
六番目の論文にかかっていたころは困り抜いていた。
そのころ好んで読んだのはドストエフスキーの小説
「白痴」や「カラマーゾフの兄弟」だったが、これら
は一つページをめくると次に何が書いてあるかが
全く予測できないという書物で、ある友人が「さな
がら深淵をのぞくようだ」と表現したとおりだった。
そして、人がそういう小説を書いたという事実が、
問題が解けなくてすっかり勇気を失っていた私を
どれだけ鼓舞してくれたかわからない。」

panse280
posted at 20:49

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