2007年08月19日

数学を志す人に

岡潔1901-1978
kiyoshi oka

「春宵十話」(20)


<数学を志す人に>
「これから数学をやりたいと思っておられる方に
何よりもまず味わっていただきたいと思うのは
アンリ・ポアンカレーの「数学の本体は調和の精神
である」という言葉です。
・・・
数学の目標とするところは、真の中における調和感
を深めることよりほかにありません。」

調和感を深めるとはどういうことか?
例えば、三次方程式の解き方はタルタリアの解法と
呼ばれています。
岡さんは、ある時、三次方程式を解く必要ができた
、しかし解法をすっかり忘れてしまった。
しかたなく、3日かかって、自分で解法を作って
しまった。昔は、一生かかっても解ける問題では
なかった方程式を、なぜ3日で解けたのか?
それが、「数学の調和感」です。

「私(岡)には調和が一段階深まれば30倍の速さで
解答が出るという気がします。タルタリアから私たち
の時代までは3段階ばかり深まっているという感じで、
したがってあのころの人たちは30倍の3乗、すなわち
27,000倍かかっていることになります。・・・
ざっと225年です。・・・あの時代の最もすぐれた
数学者たちが三次方程式を解くために費やした時間を
合わせれば225年になるに違いないということです。」

panse280
posted at 09:53

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