2007年05月16日

清涼院流水

東 浩紀1971-
hiroki azuma

「ゲーム的リアリズムの誕生」(10)完


<清涼院流水について>
(文庫版解説「カーニバル 二輪の草」より)
「清涼院流水は、二○世紀末の日本のテンター
テインメント業界が生み出した、もっとも異形
で、もっとも注目すべき才能のひとりである。
・・・・
上遠野(かどの)浩平と清涼院流水という二つ
の焦点をもつ楕円の世界、記号的・アニメ的・
データベース的想像力の領域は、いまきわめて
アンバランスな状態で成長し安定しつつある。
この状態が続くかぎりにおいて、筆者は、ひと
りの読者、というよりもひとりの批評家として、
清涼院の「大説」を応援し続けるだろう。」


<個人的な経験>
「筆者は1999年に、全国紙の文化部記者に
上遠野浩平の作品を紹介したことがある。
当時の上遠野はベストセラーのシリーズを
展開しており、若い読者のあいだで人気の
頂点にあった。にもかかわらず、その記者は
上遠野の名前を知らないだけではなく、その
シリーズのレーベルである電撃文庫の名前も
知らないようだった。
いくらベストセラーを生みだしていても、
1990年代末の新聞文化欄の認識では、ライト
ノベルの認知はそのていどだったのである。」

panse280
posted at 09:57

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字