2007年05月13日

まんが・アニメ的リアリズム

東 浩紀1971-
hiroki azuma

「ゲーム的リアリズムの誕生」(7)

<環境>
「私たちがいま「まんが・アニメ的リアリズム」
と呼んでいるものは、おそらくは、自然主義的
リアリズムの衰退のあと、ポストモダンの世界
が作りだす多種多様な人工環境のリアリズムの
なかの、日本で発達したひとつのかたちなので
ある。」


「ポストモダン化は大きな物語の衰退を意味
する。大きな物語の衰退は、現実認識の多様
化を意味する。したがって、ポストモダンで
は、多くの物語が、現実に依拠するのではなく、
ポップカルチャーの記憶から形成される人工
環境に依拠することになる。
日本ではその変化は、ライトノベルの台頭に
もっともわかりやすく現れている。
・・・
物語が成立しない、あるいはあまりにもたや
すく成立してしまう環境においては、物語は
現実から離れ、自らを支える環境を再帰的に
構築するでかろうじて生き残るのである。
その環境においては、物語は現実に直面しな
いし、またする必要もない。
キャラクター小説はデータベースを参照して
作られ、そうして作られたキャラクター小説
がふたたびデータベースを豊かにしていく。
私たちの目の前には、そのような循環的な
物語生成の光景が広がりつつある。」

panse280
posted at 10:18

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