2007年04月28日

一遍の偉大さ

吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto

「親鸞復興」(8)

<一遍の偉大さ>
「一遍は病気ですが、偉大な僧侶だなとおもわせ
るところもあります。なぜかというと、こんな
ことを言っているのです。
ほんとにいい念仏往生とは何かというと、それは
妻子をもって、それから家ももって、財産ももって、それでもって念仏を称え往生するというのが、
いちばんいいんだと言います。上根だということ
です。
二番目にいいのは、妻子はもたないけれども、
財産はほどほどにもち、住む処ももち、というの
が中くらいにいいんだ。
それでいちばん悪いのは、じぶんのように無一物
になって執着をすてないと、念仏往生ができない
ようなものだ、一遍はそう言います。
じぶんはじぶんが駄目な人間だと知っているので、
何かもつと往生できないと思うから、もたない
ようにしているという逆説を一遍は語っています。
現在にも通用する一遍の偉大さは、そういうところ
にあるとおもいます。」


panse280
posted at 22:11

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