2007年04月02日

雨ニモマケズ

吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto

「吉本隆明全著作集(15)初期作品集」(5)


<宮沢賢治論>(1)

・空前絶後の詩「雨ニモマケズ」

昭和6年(1931)11月3日、36才(1933.9.21没)
病床の中で「雨ニモマケズ」を手帳に記す。

「精神の高さに於て空前絶後の詩であります。」
(吉本隆明)

「東洋が近代ヨーローッパを超克し得る唯一つ
の残された道を私は宮沢賢治から学ぼうとする
ものです。
私たちがむしろ宗教的な信仰に似た謙譲な心で、
彼を巨大な星のやうに仰ぐことが出来るのは、
ゲーテの言ふ「どんなときにも青空を仰ぐやう
な眼と心の余裕」を彼が持っているためでは
ないのです。掬めども掬めども尽きぬ深淵が、
恐らくは波音一つたてずに静かに青く湛(たた)
えられている彼を見るがためなのです。
どんな嵐がきてもゆるがない静かな巨大な肯定
精神の源泉を彼が持っているからなのです。」

panse280
posted at 08:34

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