2004年05月04日

武者小路実篤

361784ee.jpg武者小路実篤1885-1976
saneatsu musyakouji

「偉大な生活人」

「文学とは何か」潮文社新書・昭42

「今の日本の文壇がもし下らないならば、それは
芸者や、淫売婦のことを書くからではない、
自分の小さい生活範囲を書くからではない、
どんなものを書いても、そこを掘り下げることで
生命にふれる処までゆけばそれでいいのである。
そこまで、ゆかないからつまらないのである。」


「自分の実感に正直になれないものは、美の
価値も真の価値もわからなくなる。」

「十の力を持っている人が、思わせぶりに、
九っきり力を出さなかったならば、個性は
発揮されない、また発達しない。」

「全力をつくした上の余韻でなければ神秘の
境に人を導く余韻は出ないのである。」

「仕事を重ねていって個性がでないというのは
その人が不純な動機で仕事をしていることを
示している。」


panse280
posted at 00:37

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