2007年01月07日
量子論の衝撃
橋本淳一郎1947-
junichiro hashimoto
「時間はどこで生まれるのか」(6)
<量子論の衝撃>
「ニュートン力学の登場によって、位置、速度、
質量、エネルギー、時間といった物理量が、より
基本的で実在的な特別の物理量であることが
明らかとなっていき、そして、量子論では、
さらにそれらの物理量の非実在性が暴露される
ことになったのである。」
<一個の電子はイメージできない>
「一個の電子というものを考える。この電子が、
この宇宙に存在することは事実である。
しかし、このときわれわれは、電子を一個の
ボールのような存在と考えてはいけない。
そのようなものとして見えることもあるが、
それは電子の本質ではないのである。
ではどのようなものと考えればよいのか。
それを感覚的にイメージすることは、不可能で
ある。
一個の電子をなるべくその実体に即して捉える
ためには、抽象的な数学表現に頼るしかない。
たとえば、「無限次元複素ヒルベルト空間の
ベクトルである」といった具合である。」
junichiro hashimoto
「時間はどこで生まれるのか」(6)
<量子論の衝撃>
「ニュートン力学の登場によって、位置、速度、
質量、エネルギー、時間といった物理量が、より
基本的で実在的な特別の物理量であることが
明らかとなっていき、そして、量子論では、
さらにそれらの物理量の非実在性が暴露される
ことになったのである。」
<一個の電子はイメージできない>
「一個の電子というものを考える。この電子が、
この宇宙に存在することは事実である。
しかし、このときわれわれは、電子を一個の
ボールのような存在と考えてはいけない。
そのようなものとして見えることもあるが、
それは電子の本質ではないのである。
ではどのようなものと考えればよいのか。
それを感覚的にイメージすることは、不可能で
ある。
一個の電子をなるべくその実体に即して捉える
ためには、抽象的な数学表現に頼るしかない。
たとえば、「無限次元複素ヒルベルト空間の
ベクトルである」といった具合である。」