2006年12月29日

豊穣の海

吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto

「新 書物の解体学」(2)

<三島由紀夫評論全集>完


<豊穣の海>
「わたしはたしか「美しい星」あたりで、かれの
作品をていねいにたどるのをやめてしまった。
だが、かれのなかではこのあたりから作品を走らせる
言葉の原理と、肉体を走らせる行動の原理とを統合
しようとする意図がはじめられたにちがいない。
・・・
(「豊穣の海」四部作は)・・
意図して古風な、時代に背いた重みのある文体を
えらび、真実といえども格調にそわずに醜ければ
捨ててしまい、登場人物たちの一挙手にも一投足に
も大文字の荘重な雰囲気をもたせることで、言葉の
走りと行動の走りを統一させようとする理念にほか
ならなかった。」

panse280
posted at 21:57

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