2006年12月17日

道草

吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto

「夏目漱石を読む」(16)



<道草>
「漱石は「道草」ではじめてじぶんと家族の
生活を素材にのせました。「こころ」がじぶん
の資質を形而上学にして、闇のなかにぽっかりと
浮かびあがらせたとすれば、「道草」は逆に
形而下の日常生活に分布したこころの孤独な姿
を描いたといってよいとおもいます。」

「「道草」を書きはじめたときには、漱石は
疲労といいましょうか、老いといいましょうか、
そんな思いを感じだした時期にあたっている
とおもいます。」

「(健三は)、世の中に何ひとつ片づくこと
なんてないんだと作品の最後のところでつぶ
やきます。」

panse280
posted at 18:43

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