2006年11月19日

美を味ふために

鈴木大拙1870-1966
daietsu suzuki

「続 禅と日本文化」(6)「絶版」


<美を味ふために>
「美を味ふ心の底には宗教的なものがある。
宗教的でなければ、誰も純粋に美しいものを
探り出して、これを楽しむことは出来ないから
だ。・・・

禅があっても禅がなくても、宇宙は相不変同じ
だと、諸君は云うかも知れぬ。
だが、自分は真面目の明言する、新しい宇宙は、
禅が四畳半の隠棲の室より眺め渡す度毎に、創ら
れると。
これは神秘過ぎて聞こえるかも知れぬが、十分
これを味はひ知らなければ、日本の詩歌、日本の
美術、日本の工芸等の歴史の一頁だに書かれな
かったらう。
日本の生活と社会を禅的に解釈することから
離れては、日本美術の歴史は愚か、日本の道徳及び
精神の歴史も、その深い意義を失ふに至るであろう。」

panse280
posted at 19:51

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