2006年11月17日

ワォールデンの森

鈴木大拙1870-1966
daietsu suzuki

「続 禅と日本文化」(4)「絶版」


<「ワォールデンの森」(ソロー)>
「自分は寂寥を感じたことはない。少なくとも
孤独感に襲われたことはない。しかし、ただ一度、
この森にきてから2,3週間目だが、数時間の間、
自分は静かな健全な生活にとってやっぱり隣人の
よしみというものが極めて大切なのではないかと
思ったことがある。
ただ一人いるのは何となく面白くなかった。が、
その時気分が少し乱れているのを意識していたし、
やがて回復するものと予想もされた。
こういう想いにみたされていると折から静かな雨の
最中だったが、不意に、自分は自然というものに、
しとしと降る雨の音に、我が家を取り巻く一切の
音と眺めに、平和な恵みあふれた交じらいを、
自分を支える雰囲気ともいうべき無限にして説き
つくしがたき親しみを、感得して、隣人の情宣の
利益などを空想したことが馬鹿らしくなった。
その時いらい、隣人などというものを想ったこと
はない。」

panse280
posted at 22:42

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