2006年10月18日

天才が武士や僧侶を目指した時代

鈴木大拙1870-1966
daietsu suzuki

「禅と日本文化」(6)


<天才が武士や僧侶を目指した時代>
「時頼・時宗のごとき強い人格に導かれて、禅は
日本人の生活に、とくに武士の生活に著しく浸潤
してきた。
・・・
当時の日本の天才たちは僧侶か武人になった。
この両者の精神的協力は、一般に「武士道」として
知られているものの創造に貢献せざるをえなかった。」


時宗がいなかったら、今の日本はなかったかも
しれないと大拙は言う。
そして時宗の夫人も熱心な修禅者であり夫の死後、
円覚寺(時宗が禅を弘めたいという願いと蒙古襲来に
よる殉死者を(敵味方区別なく、冤親平等に)弔うた
めに建立)の真向いの山中に松が岡東慶寺という尼寺
を創建した。俗にいう「縁切寺」である。
大拙も西田幾多郎もそこに眠っている。

panse280
posted at 23:09

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