2006年10月14日

鈴木大拙1870-1966
daietsu suzuki

「禅と日本文化」(2)


<美>
「美とはかならずしも形の完全を指していうのでは
ない。この不完全どころか醜というべき形のなかに、
美を体現することが日本の美術家の得意の妙技の
一つである。
この不完全の美に古色や古拙味(原始的無骨さ)が
伴えば、日本の鑑賞家が賞美するところのさびが
あらわれる。
古色と原始性とは現実味ではないかも知れぬ。
美術品が表面的にでも史的時代感を示せば、そこに
さびが存する。さびは鄙びた無虚飾や古拙な不完全に
存する、見た目の単純さや無造作な仕事ぶりに存する、
豊富な歴史的な連想(かならずしも現存しなくてもよい)
に存する、そして最後にそれはくだんの事物を芸術的
作品の程度に引き上げるところの説明しがたき要素を
含んでいる。」

panse280
posted at 08:33

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