2006年10月13日
禅と日本文化
鈴木大拙1870-1966
daietsu suzuki
「禅と日本文化」(1)
<わび>
「わびの真意は「貧困」、すなわち消極的に
いえば「時流の社会のうちに、またそれと一緒
に、おらぬ」ということである。
貧しいということ、すなわち世間的な事物(冨・
力・名)に頼っていないこと、しかも、その人
の心中には、なにか時代や社会的地位を超えた、
最高の価値をもつものの存在を感じること、
これがわびを本質的に組成するものである。」
「禅の心的習慣は、日本人が土を忘れず、いつも
自然と親しみ、飾りけのない単純性を味わうこと
を助けてきた。禅は生活の表面に存する複雑さを
好まぬ。」
禅と日本文化
daietsu suzuki
「禅と日本文化」(1)
<わび>
「わびの真意は「貧困」、すなわち消極的に
いえば「時流の社会のうちに、またそれと一緒
に、おらぬ」ということである。
貧しいということ、すなわち世間的な事物(冨・
力・名)に頼っていないこと、しかも、その人
の心中には、なにか時代や社会的地位を超えた、
最高の価値をもつものの存在を感じること、
これがわびを本質的に組成するものである。」
「禅の心的習慣は、日本人が土を忘れず、いつも
自然と親しみ、飾りけのない単純性を味わうこと
を助けてきた。禅は生活の表面に存する複雑さを
好まぬ。」
禅と日本文化